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もうすぐお盆

もうすぐお盆

こんにちは。税理士法人YMG林会計の坂本です。

「おいであれ、おいであれ」
従兄の竹ちゃんが、ご先祖のお墓の前でそう言いながら蝋燭に火を灯します。
火が灯った蝋燭を、持ってきた提灯に入れて、火を消さないように注意しながら家に持って帰ります。
提灯を家の仏間まで持って行き、中の蝋燭が仏壇の蝋燭立てに移されます。
その蝋燭の火にお線香をかざし、線香立てに立てて、お輪を鳴らし皆で手を合わせます。
仏壇には、お供物とともに、ナスやきゅうりに楊枝を4本刺して動物にみたてたようなものが立っています。
(これが精霊馬と呼ばれるものと知ったのは、ずっと後のことです)
仏壇のある仏間には、いくつもの大きい提灯が飾られています。
これが、私が子供のころに夏休みを田舎で過ごした時、8月のお盆の記憶です。

時がたち、父が亡くなりました。
母は「神奈川の方のお盆は7月だから」と言って、7月にお盆をやるようになりました。
きちんと7月13日にお墓へお迎えに行き、16日に送っていました。
私は、お盆が平日に重なることが多かったため、両方に出席することが難しく、どちらか1日だけ出るようにしていました。
母は、お墓の前で「お父さん私の肩に乗ってくださいね」と言ってお迎えをしていました。

さて、昨年母が亡くなり、今年からは私の番になりました。
菩提寺があるわけでもなく。公園墓地に眠っている両親を私なりにどう供養しようか。
父方の本家が浄土宗だからそれに倣って父も母も送っていただいたわけで、懇意の和尚さんもいません。
父を送っていただいた和尚さんはお亡くなりになっているし、母を送っていただいた和尚さんからは、
「新盆供養の法要を自分のお寺でやりますのでお越しください」とのご連絡を受け、お願いはしましたが、
お墓に来てはいただけないんだ、と複雑な思いがあります。

父と母のお盆はどうしよう。
私の自宅の仏壇の辺りには、父のお盆で母の自宅に飾っていたような大きな提灯を飾れる場所はないし。
母が、お盆の終わりに自宅の庭で燃やしていた精霊馬を同じようにすることは、マンション住まいの私にはできないし。
と悩んでいました。

先日、お線香を買いに仏具屋さんに行きました。
すると、写真のようなミニ提灯や、ちりめんでできた精霊馬がありました。
「おお、これなら自分の家でもお盆ができる!」と購入しました。精霊馬は毎年使っていいそうです。
こういったものが販売されているということは、需要があるということで、お盆の在り方も昔とは
変わってきているから売られているのだろうと思いました。
仏門に帰依しているわけではありませんが、両親の霊を祭ることは大切なことだと思っています。
両親のことを慮りながら、私なりの供養を行っていこうと思っています。

ということで、私なりのお盆ができると一安心できました。

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