コール市場とは、金融機関のごく短期の資金(原則として1ヶ月未満)の貸借を行う市場です。「呼べばこたえる」というところから、「コール」という名がついてます。コール市場は、1902(明治35)年頃から、銀行を中心とする
金融機関が日々の資金過不足を最終的に調整しあう場として、自然発生的に
成立しました。
コール取引は、当初は無担保ベースで行われていましたが、1927(昭和2)年の金融恐慌の後、有担保ベースで行われるようになりました。
その後、金融の自由化・国際化に伴う影響から、1985(昭和60)年7月に無担保コール市場が創設され、大きく成長しました。しかし、1999年(平成11)年2月に日本銀行が導入した「ゼロ金利政策」により、無担保のコールの市場規模は、有担保コールと同程度まで縮小しています。